会計・経理研究

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経理職への転職活動の際、面接で聞かれる内容【実体験から】

転職活動を行っている中で最も重要で、そして憂鬱なものの一つに面接があります。

特に経理職の場合、やや特殊な質問をされる事があるため、事前に回答を用意しておくと慌てなくて済むかもしれません。

以下で私が経理職への転職活動をした経験から、面接で聞かれた内容を紹介しようと思います。

挙げたものの幾つかは、必ず質問されると思われますので、参考にしてみてください。

 1対1の面接のイラスト(男性)

経理部門ではどのような人間を求めている??

そもそも経理部門ではどのような人材を求めているのでしょうか。

以下では会社規模や求人内容から例を挙げてみたいと思います。

  • 大企業において特定業務に絞った求人をしており、そして求めている人間が管理者ではない場合:面接時は直属の上司も同席することが多いと思われます。そのため、業務については程々に詳しく、扱いやすく交流しやすい性格の方を採用する傾向があるでしょう。

 

  • 中小規模の会社において特定業務に絞った求人をしており、採用された後は一人で業務を任される場合:指定された業務について相当詳しい方を求めています。そして、全く関係ない業務の手伝いも積極的に行ってくれる方が採用されやすいでしょう。

 

  • 求人内容に英検(TOEIC含む)などが書かれており、比較的高得点をボーダーとしている:海外子会社の現地スタッフや海外の監査法人等とのやり取りが出来る人間を求めている可能性が高いです。

 

  • 株式公開の準備中で、その業務の担当者を求めている場合:割と多いのがこの株式公開の準備スタッフの求人です。会計のみならず会社法や金商法の知識を求められるでしょうし、会計士や証券会社等の外部の人間との交渉出来る人間を必要としているでしょう。おそらく、普通に一般企業の経理スタッフをしていただけではかなり採用されづらいです。

 

その他にも色々あると思われますが、全てに共通しているのは、業務について即戦力レベルである事と、周囲とのコミュニケーション能力です。

面接では、その辺をアピールしていきましょう!

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転職を考えている女性会社員のイラスト

質問内容はどのようなものが多いか?

質問される内容は割と決まり切っています。部門共通な内容と経理特有な内容がありますので、おさえてみてください。

    • 自己紹介:ご自分のプロフィールを紹介しましょう。

 

    • 志望動機:どの部門への転職活動でも聞かれますが、経理職でもやはり質問されます。バックオフィス系の職種ですと考えるのが難しいですが、その会社の長所などを調べ、考えてみるといいです(内容が甘いと面接官から揚げ足取りなどもされますので、疑問の余地のない内容ですと後々困りません)。

 

    • 今まで経験した業務:経験した業務については、嘘偽りなく伝えましょう。具体的であれはあるほど良いと思われますが、全ての業務の内容について伝える必要はありません(職務経歴書に全てかいてあるはずなので)。自分がアピールしたい業務(=会社側が就かせたいと思っている業務内容や、将来的に任せてもらいたい業務)について話しましょう。

 

    • 長所と短所:長所については仕事に有利になるようなものを伝えると良いです。短所についても当たり障りのない内容を考えておくのがお勧めです。短所を言わない事で、面接官たちがあなたを”都合の悪い事を言えない人間”だと判断するかもしれませんので……。短所をカバーするためにやっている事などを付け加えるとベストかもしれません。

 

    • 今の会社を辞めたい理由(退職済みの場合は、辞めた理由):ここで会社内の人間の悪口などを言うのはタブーです(採用後、会社の雰囲気を悪くされるのを避けたいと思うはずなので)。あくまでも自分の成長の為や、給料について、ライフスタイルや将来設計等、その会社に転職したら確実に改善する事を話すといいです。

 

    • 現在働いている会社の情報:部門の人数や、業務の割り振り、子会社の数、管理者の数等、かなり細かく会社の情報を質問されます。少し意外に思われるかもしれませんが、おそらく、自分の会社についてまともに把握出来ていない人間は仕事が出来ないと判断されるのではないでしょうか。

 

    • 当社の財務諸表の中で気になること:このような質問をする企業もあります。面接先の会社のIR情報(開示されているなら)を読み込んでいるか否かで、本気度が分かりますし、会計のセンスなどもみれるでしょう。どんな些細な事でも伝えておくのが重要です。

 

    • その会社で何を成し遂げたいか? キャリアデザインは?:求人内容に幹部候補としての採用などと書かれていたら、昇進意欲を示しましょう。中期的、長期的にどのようなポジションについていたいかを離すと納得してもらいやすいと思われます。

 

    • こちらに質問があるか?:その会社に興味を持っていることを示すため、2、3個質問すると良いです。

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拡声器で話す男性会社員のイラスト(笑顔)

転職活動に利用するのは、管理部門や会計分野に絞ったサイトを使うのがお勧めです

ちょっと話題が変わりますが、転職活動でエージェントのサイトを使う際は管理部門(経理等)や会計分野に絞ったサイトを使た方がいいです。

総合的なエージェントですと、登録されてある求人は玉石混交になりがちですが、管理部門や会計分野に絞っている場合良い求人を見つけやすいですし、担当の方から進められる会社も良い条件のところが多いです。

実際自分もジャスネットキャリアを利用しましたが、一部上場企業の中でも給料が高いところを複数紹介していただきました。

以下では、お勧めサイトをつ紹介いたします。

 

◆ジャスネットキャリア

 

◆MS-Japan

 

 この2サイトの求人をご覧になれば、ご自分に合った会社が見つかると思います。

最後に

面接の為に、話す内容を事前に決めておくと、面接官とのやりとりがおかしくなる場合があります。例えば、Aについて聞かれたのに、ABCまで答えるなどやりすぎになったりするのはNGだと思われます。あくまでも普通な会話の延長で求められている内容を過不足なく伝えるのが理想です。

また、企業文化に合っているのかどうかという面も見られます。古い歴史を持つ会社から、比較的新しく、自由な雰囲気の会社に転職する場合、受け答えが堅苦しすぎて会社に合わないと判断される事もあります(私が実際にそういう状況になりました……)。

ご自分の人間像が、その会社の雰囲気からかけ離れていると感じるのであれば、変わっていく姿勢を示すといいかもしれません。

会社に早くなじめる人間を欲しいはずですので。